JCBカードRのメリット・デメリット!他社と比較した特徴まとめ

JCBカードR JCBカード

JCBといえば、クレジットカード界唯一の、日本発祥の国際ブランドです。

JCBカードが自ら発行している「オリジナルシリーズ」にも多くのラインナップがあります。その中から、ちょっと変わった特徴のリボ払い専用カード、「JCB CARD R」をご紹介します。

2019年登場の比較的新しいこのカードのメリット、デメリットを見ていきましょう。

このカードに限りませんが、リボ専用カードは、使い方には特に注意が必要です。注意点も併せて確認しきましょう。

JCB CARD Rはこんなクレジットカード

年会費 無料
入会費 無料
ブランド JCB
利用可能枠 最大200万円
支払い方法 リボ払い
付帯保険 旅行傷害保険(海外)

JCB CARD Rは、券面に特徴がうかがえます。

色が、アクアマリンのような深い青一色。余計なデザインはなく、シンプルでスタイリッシュです。

個性的なカードフェイスを好む人にはいいでしょう。年会費は無料です。

Apple PayやGoogle Payも使えますので、スマートフォンによる決済との相性も抜群。

そしてリボ払い専用カードです。末尾の「R」は、リボのことでしょう。

リボ払い専用カードの中では珍しく、リボ手数料「初回無料」ではありません。この性質がカードの特色のすべての部分に関わってきますので、しっかり理解するようにしてください。

JCB CARD Rの毎月の支払額は、リボ残高10万円以下の場合で5千円(ゆとりコース)または1万円(標準コース)で、この2種類しかありません。

どちらかを選択しますが、この2種類のコースの間での変更は可能です。

このままの状態で多額を使うとどんどん借金が増えてしまいますが、増額支払いや任意返済が可能です。
毎月、会員サイトのMy JCBで増額支払いを申し込むか、またはATMでリボ残高を返済していけば、手数料は極力抑えられます。

なおJCB CARD Rはすべての支払が自動でリボ払いとなりますが、電子マネーへのチャージなどの決済など、一部例外的に一回払いとなる場合があります。

クレジットカードのリボ払いには気を付けよう

リボルビング払い、縮めてリボ払いについては、どれだけご存じでしょうか?

リボ払いは、月々一定の支払になるので家計が楽だと案内されています。ですがこれはあくまでもクレジットカード会社側の宣伝文句です。

カード会社は、手数料という名の利息を取れて収益が上がるので、リボ払いを推奨しているのです。一回払いだと、加盟店からの手数料しか取れないので、それほど利益は上がりません。

リボ払いにおいて、月々一定額を超えた部分というのは、利息の付いた借金となります。宣伝文句とは裏腹に、意味なくリボを使って借金をすると家計は楽にはなるどころか利息で逼迫してしまいます。
カードの知識に乏しい人が、仕組みが分からず気がつくと借金を作ってしまうことがよくあります。消費者保護の観点からは非常に評判の悪い支払方法です。

特にこの、JCB CARD Rのようなリボ専用カードは、すべての決済がリボ払いになってしまいます。無自覚に使うと大変危険です。

もっとも「リボ払い専用カード」であることをわざとわかりにくく表示しているカードもある中で、老舗のJCBカードは、そんなことはしていません。

リボ専用カードであることは明確で、間違えはしないでしょう。

JCB CARD Rはリボ回避ができない

各カード会社から競って発行されているリボ払い専用カードにおいては、リボ払いを実質的に回避することが可能です。

「初回手数料無料」タイプのリボ払いが多いためです。

初回手数料無料とは、毎月のカード締め日からではなく、その次の初回支払日からリボ手数料(利息)が発生するタイプです。

このタイプの場合、毎月リボ残高を残さなければ手数料は発生しません。毎月の支払額の設定を、10万円、20万円など高い額にしておくだけで、実質的に一括払いとなります。

ですがJCB CARD Rは、リボ専用カードであっても、初回手数料無料のタイプではありません。

毎月の支払額に関わらず、原則毎回、リボ手数料が発生する仕組みです。リボ回避の仕組みはないのです。
ただしJCB CARD Rの場合、設定による毎月の支払額を超えない利用分については、手数料は発生しません。

2種類から選べる支払いコースのうち「標準コース」なら、カード利用残高10万円以下のときの月の支払額が「1万円」となります。

この場合、毎月15日で締められた利用残高が1万円以下の場合には、リボ手数料が発生しない仕組みとなっています。

リボ手数料が発生しない場合は、ポイント4倍は適用されません。

月の支払額1万円の場合に、毎月15日で締められた利用残高が1万5千円だったとします。この場合、リボ手数料は当然発生しますが、手数料の対象となるのは差額の5千円ではなく、1万5千円の全体です。

この点少々複雑ですが、こう理解しておけば大丈夫でしょう。

  • 基本的にリボ手数料は毎回発生(リボ回避はできない)
  • 例外的に、月の支払額を下回る利用額の場合は手数料なし

リボ回避ができないカードは特殊ではない

リボ払いの回避ができるリボ払い専用カードが多いことから、どんなカードでも手数料発生を必ず回避できると思い込んでいるカードユーザーもいるのではないでしょうか?

これは誤解で、リボ専用カード以外でのリボ払いを含めクレジットカードのリボ払い全体を検証すると、必ず手数料が発生するカードのほうがごく普通です。

JCB CARD Rも普通のリボ払いです。

初心者にとって使いこなすためのハードルは高いかもしれませんが、特殊なカードではありません。

ここまでリボ払いの悪い側面を先に見てきました。

確かにリボ払いは非難を受けやすいものです。カード会社が、メリットしか伝えない点もよくありません。
とはいえ決して「リボ払い=悪」ではありません。

自覚的にリボ払いを使って借金をするのは、決して悪い利用法ではないのです。カードローンでキャッシングする代わりと考えればいいのです。

リボを積極的に使うメリットについては、後述します。

JCB CARD Rのメリット

リボ払い専用のため、上級者向きのカードといえるJCB CARD Rのメリットを見てみましょう。

  • 年会費無料
  • ポイント4倍
  • 海外旅行傷害保険付帯
  • ETCカードは年会費・発行手数料無料で発券
  • スターバックスカードへのオンライン入金でポイント10倍
  • セブンイレブンでポイントが3倍
  • 昭和シェル石油でポイントが倍
  • その他JCBオリジナルシリーズパートナーの利用でポイントが増える

JCBオリジナルシリーズの場合、セブンイレブンでポイント3倍になりますが、だからといってJCB CARD Rを使って「4×3」の12倍にはなりません。

ボーナスポイントは足し算して算出しますので、セブンイレブンの場合は6倍(ポイント還元率3.0%)となります。

これでも大変高い数字です。

JCB CARD Rは年会費無料

JCB CARD Rの年会費は無料です。

もっとも世に多数あるスタンダードクラスのリボ専用カードは、おおむね年会費無料ですので、この点は特筆すべきものではありません。

JCB CARD Rの海外旅行傷害保険

年会費無料でも、JCB CARD Rには海外旅行傷害保険が付帯しています。

これはメリットですが、1枚で十分な補償が受けられる内容ではありません。

他に保険の利くカードを持っている際、補償額をさらに増加させるための追加カードとしてならば、役に立つでしょう。

海外旅行傷害保険でもっとも大事な補償内容は、海外で治療を受ける際の補償額です。この上限がJCB CARD Rの場合、「100万円」。

他には、このような補償が付いています。

  • 死亡・後遺障害2,000万円
  • 賠償責任2,000万円
  • 携行品損害20万円
  • 救援者費用等200万円

賠償責任は、旅行中他人にケガをさせたり、他人の物を壊したりしたときの補償です。

保険の適用条件にも気を付けておきましょう。

JCB CARD Rは「利用付帯」のカードなので、保険が適用されるためには事前に旅行費用を支払っておく必要があります。

ツアー代金や、航空券をJCB CARD Rで事前決済しておけば確実ですが、単に出発空港までの交通費をカード決済するだけでもOKです。

また、このカードの保険有効期間は3か月ですが、さらに伸ばす方法があります。

旅行開始時から適用されている保険が他にあるのが前提です。事前にJCB CARD Rは使わず、旅行を始めてから、現地で公共交通機関の料金をJCB CARD Rで支払うと、そのときから3か月間保険が有効となります。

JCB CARD R最大のメリットはポイント4倍

結局、JCB CARD Rの最大のメリットは、カード利用で常時「ポイント4倍」になることといえるでしょう。
リボ手数料が発生しない場合は、この適用はありません。
オリジナルシリーズのJCBカードは、基本のポイント還元率が0.5%と、現在のカード業界では低めの設定です。
ですが、ポイント4倍ならば還元率2.0%です。これは他のカードと比べても、かなり高い設定といえます。
さらに、2019年中の入会なら、最初の3か月はポイント6倍(3.0%)となるのも大きなものです。

JCB CARD Rのデメリット

JCB CARD Rのデメリットを見てみます。

  • 月の利用額が支払額以上である限り、リボ手数料が常に発生する
  • 月の支払額を、高い額に設定する方法がない。

「初回手数料無料」でないリボ払い専用カードであるJCB CARD Rの場合、リボ払いによる手数料を発生させない方法がありません。

すべてのカード決済について、毎月15日の締め日を過ぎると、翌月10日の支払日までの期間にリボ手数料(利息)が発生します。

次の支払日にリボ残高を残さず、全額を支払っても、手数料は消えません。

初回手数料無料のリボ払いの場合との違いを明確に認識しておかないと、カードを持ってから「こんなはずじゃなかった」ということになってしまいます。

このカードを使う以上、リボ手数料とどう付き合っていくかを常に考えなければならないのです。

またJCB CARD Rの場合、毎月の支払額設定を高い額にして、リボ残高を発生させない方法が採れません。ほっておくと借金が増えていきます。

毎月カードをよく使うが、残高を翌月に残したくない人の場合は、次の必要があります。

  • 毎月増額支払いを申し込む
  • 毎月繰上げ返済をする

この点、やや面倒です。

JCB CARD Rのリボ払いをもっと掘り下げてみる

リボ手数料の常時発生は、JCB CARD Rのデメリットには違いありません。ですが、もう少し詳しく掘り下げてみましょう。

JCB CARD Rはポイント還元率が高いので、埋め合わせはできます。

JCB CARD Rのリボ手数料の金利は、年15.0%です。クレジットカードのリボ払いとしては、ごく普通の数字。

実際に発生するリボ手数料(利息)を確認しましょう。

毎月16日から翌月10日までの期間を25日として、その期間の金利を計算してみます。

15.0%÷365×25=1.02%

繰上げ返済を使って毎月リボ残高を残さない使い方をしたとしても、締め日から支払日までの間、上記金利に基づいて、手数料が発生するのです。

ひと月に10万円カードを利用し、全額を最初の支払日に支払った場合、この月のリボ手数料は1,020円となります。

いっぽうで利用額についてポイントが2.0%付きます。これが2,000円相当。

ポイントが高い分、リボ手数料を差し引いても得にはなります。

リボ手数料分を考慮した実質ポイント還元率が0.98%になると考えられます。

楽天カードや、JCB CARD Wなど、最近はやりの高還元クレジットカードの還元率は1.0%という数字が多くなっています。それらと比べても、リボ手数料を考慮した上でのJCB CARD Rの実質還元率は遜色ないことになります。

JCBCARD Wには「39歳まで」の年齢制限がありますが、JCB CARD Rなら何歳になっても取得できます。
リボ払いの仕組みをきちんと理解している人に対しては、JCB CARD Rは決して危険なカードではありません。

JCB CARD Rのリボ払いの活用法

JCB CARD Rは、リボ手数料が毎回必ず発生するカードですが、手数料よりも高いポイント還元があるため、損はしないことを確認しました。

ですが、完全なリボ回避ができない以上、多少はリボ払いを使いたい人、使う可能性がある人に向いたカードだといえるでしょう。

リボ払いは、知って使えば決して悪いものではありません。たとえば、こんな使い方があります。

毎月発生する光熱費や保険料、通信料などはほとんどカード払いが可能です。これらをすべて、JCB CARD Rの引落しにしておきましょう。

こうしておくと、毎月安定した一定の支払額が確保されます。

日頃は、増額申請や繰上げ返済をして、なるべくリボ残高を翌月に残さないようにします。

ですが、お金が必要になったときに、増額申請や繰上げ返済をしないだけで、その月のカードの支払額が少なくなります。

その分お金が浮くので、新たにお金を借りてきたのと同じ効果があるのです。

リボ払いの金利は15.0%なので、おおむね金利18.0%のクレジットカードのキャッシング枠より、負担が少なくて済むのもメリットです。

他のリボ払い専用カードとの比較

リボ払い専用カードは世に多く存在します。

これらのカードと比べたとき、JCB CARD Rの実力はどうでしょうか?

初回手数料の有無、リボ金利とポイント還元率に絞って比較してみます。

カード名 初回手数料 リボ払い金利 ポイント還元率
エブリプラス(三井住友カード) 無料 18.0% 1.5%(リボ手数料がない場合0.5%)
Jizile(三菱UFJニコス) 無料 15.0% 1.5%
Jiyu!da!(セディナ) 無料 15.0% 0.5%(イオン、セブンイレブン等で1.5%)
ファミマTカード 無料 18.0% 0.5%(ファミリーマートで2.0%)
オリコカードザポイントアプティ 無料 15.0% 1.0%(入会後6か月は2.0%)
Pontaプレミアム・プラス(ジャックス) 有料 15.0% 2.0%
JCB CARD R 有料 15.0%  2.0%

比較してみますと、JCB CARD R、なかなか悪くないといえるのではないでしょうか。

一般的に銀行系クレジットカードはポイント還元率が低めに設定されていますが、JCB CARD Rに関しては銀行系と思えない攻めっぷりがうかがえます。

リボ払いの回避ができず、必ず手数料が発生するのは難点ですが、それをカバーするポイント還元率の高さが光ります。

ただし、リボ手数料を考慮した実質ポイント還元率を考えたときには、三菱UFJニコスのリボ払い専用カード「Jizile」(ジザイル)にかないません。Jizaleは、初回手数料無料でリボ回避ができるにもかかわらず、常にポイント1.5%だからです。

三井住友カードのエブリプラスもポイント還元率1.5%で高いのですが、このカードの場合はリボ払い手数料が発生しない場合には0.5%となるのが難点です。

JCB CARD Rとほぼ同等の機能を持つのが、Pontaプレミアム・プラスのリボ専用カードです。このカードはリボ専用でない一般カードにも同じ名称が付いています。

比較の対象となる、もっとも近いカードはこちらでしょう。

ただし一般的なブランド力は、JCBオリジナルシリーズのほうが高いでしょう。

まとめ

リボ払い専用のクレジットカード、JCB CARD Rについて詳しく見てきました。

すべての決済についてリボ手数料が必ず発生しますが、ポイント付与の高さで取り返せるカードです。

リボ払いの仕組みを完全に理解できている人なら、最もパフォーマンスの高い使い方ができることでしょう。

タイトルとURLをコピーしました